介護問題は他人事ではない
家族が家庭の中で高齢者の介護をすることで、大きな負担になっていることが近年注目されるようになりました。日本では高齢化社会が年々進んでおり、誰もがいつかは当事者になってしまうものです。こんな時代だからこそ、一人一人が介護の問題に真剣に取り組まなくてはなりません。
日本の高齢化社会は長く言われ続けてきますが、その長いトンネルの出口はまだ見えてきません。そして高齢化が進む一方で修正率は低下の一路です。これは個人が抱える問題が大きいことを反映しているのではないかと考えられます。また、医療の進歩によって、寿命が格段に延びました。寿命が延びることによって、当然高齢者が増える高齢化社会になっています。
もちろん、医療の進歩は素晴らしいことですし、もっと素晴らしい発見、発明をし、医療を輸出品目の一つと考えなくては、日本の経済にとっても厳しいものです。これは日本に限らず、個人にも言えることですが、成長ばかりに目を向けてしまい、成長後のことを考えなくてはいけない、分かりやすい事例ではないかと思います。医療の進歩によって寿命が延び、高齢化社会になることは必然です。しかし、その受け入れ先が定まっていないばかりに、行き詰ってしまうのです。入口は広く、出口は狭いという状況が、今の高齢化社会に潜む問題点です。
こうした現状の出口はどうすれば見つかるのでしょうか。実際、常に介護が出来る状況にある、という家庭は少ないように思います。扶養家族手当の是非が問われていますが、扶養家族手当がなくなれば、働き手になれる家族は誰もが働かなくては生活が維持できない状況になってしまうでしょう。このような状況下で、24時間の介護は難しいと思います。そんな仲、さらに介護施設の利用や活用についてのハードルは高くなってしまい、益々状況は厳しくなっています。こうした現状を考えると、昔の方が安心して老後まで暮らせたのではないかと思うほどです。どうやったら若い世代が苦しまないバランスの取れた社会を作れるのかを、国民全員がしっかりと向き合わなければいけません。